おすすめ『いろいろ いろんな かぞくの ほん』

離婚
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離婚をきっかけに我が子に買った本ですが、読んでみたら、どんなお子さんにも(大人にも)読んで欲しい、とても素敵な絵本だったので、ご紹介させてください〜!
離婚した親やその子ども向けのみたいな切り口で売っている本が色々(そんな多くないものの)あるなかで、状況によって合う合わないあると思うんですが、こちらは割とみなさまにおすすめできるかなと思うポジティブな本です。

『いろいろ いろんな かぞくの ほん』

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いろいろ いろんな かぞくの ほん [ メアリ・ホフマン ]
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タイトルの通り、多様な家族のパターンが、いい意味で淡々と紹介されています。
イラストはけっこう細かく、ユーモラスに描き込まれ、子どもも面白いイラストを探すためにくまなく見たがるし、爆笑して何度もせがむお気に入りのページもあります。

肝心の内容は、シングルマザー/ファザーはもちろん、祖父母が育てる家庭、同性愛者夫婦の家庭、養子と養父母の家庭・・・

家族構成の話にとどまらず(むしろそれはごく一部分の内容にすぎず)、休日の過ごし方、趣味への取り組み方、仕事の仕方、貧富、文化の違い・・・

さまざまな角度からバリエーションを紹介し、それぞれを否定せずに簡潔に説明しています。
なお、本書に出てくる「養子」「里子」の概念は、年長さんの我が子にはまだ少し難しかったらしく、説明に少々手こずりました。

我が子が当事者となる、実親が離婚しているという事実(私の都合)に限らず、「いろいろな形があって当たり前なんだ」と、自分や周りと違うものに対して、偏見を持たずに受け入れられ、肯定できる人になってもらいたいなぁ〜、という、願いと期待が膨らみます。

同僚に聞いてなるほどと思ったのは、子どもを英会話教室に通わせている理由が、英語力は割とどっちでも良くて、外国人がそこにいて、コミュニケーションをとるのもふつうという感覚を幼少期から持たせたいから、というお話でした。別の同僚は、小さい頃から韓国人や中国人の家庭が多いエリアで育ち、直接の友人も多いから、社会的にありがちな偏見には流されることがない、というようなことを言っていました。

これからの時代、多様性への向き合い方がとても重要になってくる、進む方向、ひいては住む世界を分けていくんだろうな、と日々感じています。分けていく、というと多様性に反した表現になってしまいますが、出ていけるか、いけないか、広げられるか、閉じこもるのか、というイメージ。出ていってほしいし、広げていってほしい。

同じシリーズで『いろいろ いろんな からだの ほん』というのもあり、こちらも同じようにダイバーシティ教育が素敵にできる本なんだろうなと、ぜひ読ませたいと思いました。


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